2020年7月22日付 不祥事について
お詫び
未曾有のコロナ禍の中で、県民・市民の皆様が必死で日々の生活を送られている中、先月公表したとおり、弊社のバス乗務員がお客さまからいただいた運賃(80万円)を横領するという極めて悪質な事件が発覚しました。
乗務員の横領事件は、昨年3月に続く2例目で、国や自治体から多額な補助金をいただいて路線バスを運行している弊社として、全く申し開きの出来ない連年の不祥事であり、これまで弊社への温かいご支援、ご協力を賜ってきたお客さまはじめ県民・市民の皆様や、株主、債権者、お取引先等の多くの皆様方の期待を裏切り、ご迷惑をおかけして社会的な信用を失墜させたことを衷心より深くお詫び申し上げます。
今回の横領事件は、昨年の不祥事を受けて強化した対策が機能して発覚に繋がったとは言え、会社設立の経緯から、コンプライアンス遵守を基本方針の一つに掲げ、全社を挙げて取り組んできただけに、未だにこの取り組みが職員一人ひとりにまで浸透していなかったことに、慚愧の念と取り組みを貫徹できなかった責任を痛感しております。
事件を起こした当該職員は懲戒解雇とし、私を含めた常勤取締役4名についても、大きな責任があるとの判断から、役員報酬の一部を返上することといたしております。
弊社の大部分の職員は弊社の社員としての高い使命感と職業観で業務に当たっており、不祥事は一部の者であると認識してはおりますが、未だにこのような職員が存在しているという事実を重く受け止め、危機感を持って厳しく取り組んでいくことをお約束いたします。
具体の対策としては、今一度コンプライアンス遵守等の基本事項の全職員への浸透を徹底し、社員教育や内部監査の強化、抜き打ち検査、あるいはドライブレコーダーのチェック強化といった従来の各種対策を更に強化し、再発防止と信頼回復に努めますので引き続いてのご指導ご鞭撻を賜りますよう伏してお願い申し上げます。
令和2年7月
とさでん交通株式会社
代表取締役社長 片岡 万知雄